| 好吃の小籠包(しょうろんぽう) |
昭和55年- 私は、一人の台湾人と知り合いました。昔、料理人だったというその人は、名前を曹さんといいました。 曹さんはいろいろな料理を私に作ってくれました。その時出会ったのが、小籠包です。曹さんは、小籠包は台湾料理の中でも難しい料理だと教えてくれました。豚肉の餡と小麦粉を練った皮で包み蒸す、といういたって単純な作業だけれども、しかし単純だからこそ、これ(小籠包)程作り手によって味、食感が変わってしまう料理は無いと言いました。小籠包は曹さんの得意料理でした。
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| 曹さんが台湾から取り寄せた材料を使い作ってくれた小籠包は最高でした。蒸し器からアツアツを取り出し一個食べれば二個三個、あふれんばかりの肉汁か口いっぱいに広がり、豚肉の甘い香りと香辛料の刺激がたまらない食欲をそそりました。「これを作りたい」それが最初でした。 |
日本の材料で日本の道具を使い、そして日本人の小籠包を作る。それが私の目標でした。作っては食べ、食べては作る。いろいろ試し、たくさんの失敗をし、試行錯誤の中一つ一つ少しづつ形となっていきました。近所、親戚、友人知人、たくさんの人に味見をして頂きました。そしてたくさんの人から意見をもらい、2ヶ月後ようやく最初の小籠包が出来ました。それを、「ショーロンポー」と名づけました。
これで完成、そう思いながらも25年間より良くなればと少しづつ手を加えております。
追伸 あのころ味見をしてもらった方々は、今でもお得意様です。
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